2.投資対象としてのDappRadarの信頼度
本記事は七部構成のうちの第二回です。
まだお読みでない方は下記リンクから第一回へ
DappRadarの信頼度を図るうえで利用者の人数はとても重要になります。
①の記事で述べたように月間100万人ものアクセスを既に獲得しています。
Twitterのフォロワー数は何と18万人を超えています。
このプラットフォーム利用者数の多さには、提供しているデータの信頼性が寄与していると考えられます。
情報の信頼性
DappRadarの提供するデータの信頼度は、引用しているメディアを見れば一目瞭然です。
私たちは通常、Forbes、Bloomberg、Cointelegraph、CoinDeskなどの認められた国際メディアで取り上げられています。9月には、合計3512件のメディア報道を受け、そのうち48件がトップでした。(中略)
私たちはレポートに非常に誇りを持っており、それらはDappRadarの主力商品となっており、PROユーザーのみが利用できる独占的なものもあります。主要なブロックチェーンと暗号産業全体に関する当社の分析は、ブルームバーグ、フォーブス、コインテレグラフ、コインデスクなどの一流の国際メディアで定期的に引用され、利用されています。
https://forum.dappradar.com/t/dappradar-dao-monthly-newsletter/651
9月だけで、これほどの引用がされるプラットフォームのデータ信頼度は素晴らしいものと言えるでしょう。
実際に皆さんが知っているCoinDeskやCointelegraphでDappRadarと検索して貰えば、数日ペースで必ず引用されていることが確認できます。
またBNBチェーンの公式でも頻繁にDappRadarのデータを引用したり、レポートを取り上げています。
影響力とプラットフォームとしての地位・信頼性は申し分ないでしょう。
これは記事①で述べた、プラットフォーム内で豊富なエアドロップができる関係性にも如実に現れています。
取引所から見た信頼性
先程のBNBチェーンが引用している事実から世界最大手のBinanceからも一定程度評価されていることをご理解いただけたかと思います。
暗号資産は取引所に上場することで、大きく値上がりしますし、その通貨の流動性が増すことで信頼度も上がります。
そのため取引所からの評価は値上がり的な将来性を期待する上でも重要な要素となります。
そこで、次にコインベースから見たDappRadarについて見ていきたいと思います。
コインベースはWeb3関連に力を入れており、調査レポートが多く公開されています。
2022年1月に公開された[A simple guide to the Web3 stack]の中で、Access LayerのAggregatorsにDappRadarが記載されていました。
ウォレットに暗号があれば、ユーザーはDappRadarのようなアグリゲーターに向かい、1つの場所であらゆる種類のWeb3アプリケーションを閲覧し、接続することができます。
同上https://blog.coinbase.com/a-simple-guide-to-the-web3-stack-785240e557f0
これはコインベース側がDappRadarをAggregators(WEB3アプリケーションへの導入に経由する収集サイト)として認識・評価しているという確固たる証拠になります。
記事を見るとわかるように、その分野の中でトップレベルの有名な名前が並んでいることからも、Aggregatorとしてトップの地位を確立している事が客観的に証明できます。
また、先ほど述べたデータ引用などを見るにchain analysis 等のanalyze側とも競合と言えるのかもしれません。
またコインベースからの評価は四月に発表された上場検討リストからも認知することができます。
コインベースの上場検討リストには諸条件があり、詐欺コインや経済的実質を伴わないような通貨は弾かれているため、ここからもDappRadarへの信頼性を読み取ることができます。
コインベースは、デジタルアセット上場グループと呼ばれる特別委員会が運営する正式なプロセスを通じて上場を決定します。
このプロセスは、正式なポリシーに文書化され、該当する規制当局がレビューと承認を行う必要がある、通常の手順に従います。
デジタル資産上場グループは、コンプライアンス、法律、情報セキュリティの観点から資産を評価する厳格な審査/レビュープロセスによって情報を得て、どの資産を上場できるかについて投票します。(中略)
デジタルアセットリスティンググループが審査するアセットの大半は、アセットハブポータルを通じてアセット発行者から直接提出されたものです。
このプロセスは厳格であり、評価のために提出されたアセットの大半は拒否されます。
Proof of alignment – Coinbase
上述されているように検討リスト入りしたという事は、厳しい審査を通過したという事であり、コインベース側からの評価の高さは明白でしょう。
現在はまだ流動性が足りていないことから大手取引所には上場できませんでしたが、トークン発行をしてからわずか4ヶ月で検討リスト入りしたという展開の早さを見てもコインベースのDappRadarに対する信頼度の高さは明白と言えるのではないでしょうか。
また、上場の代わりかは不明ですが検討リストが更新されてしまった次の日に、デジタル資産を安全かつ確実に保管する手段を機関投資家に提供するCoinbase Custodyにサポートされました。
まとめると、最大手であるコインベースやBinance側が認識している以上、将来的な上場可能性は高いと言えます。
そのためにも出来高を増加させていくことが大きな課題となっています。
出来高を増やすにはやはり少しでも多くの取引所に上場し、投資を受ける機会を増やしていくしかありません。
上記で主要な取引所を見ていただければわかる通り、まだ上場できていない取引所は多く残されています。
コインベースの検討リスト入りができるほどの信頼度であるのに、草コインが上場しやすいと言われるKuCoinにすら上場しておりません。
ですがこれはデメリットではなく、むしろDappRadarの$RADARが取引所に上場するというイベントがこれだけ残っているとも言えます。
先ほども述べたように取引所に上場する際に価格は上昇しやすいため、それだけ価格変動の期待値が大きいと言えるのです。
トークン発行から読み取れるDappRadarの信頼性
ここまでで、DappRadarの持つ影響力や将来の上場可能性についても理解できたと思います。
そもそもここまでの説明通り、プロジェクトの影響力・信頼性を勘案すると、取引所が上場を検討する上でプラットフォームへの不信などは本来有り得ません。
ではなぜ上場できておらず、流動性も低く、時価総額は草コインレベルなのでしょうか。
これは記事➀で触れた$RADARの発行の仕方が大きく影響しています。
DappRadarは発行枚数100億枚のうち、なんと10%にあたる10億枚を今までプラットフォームを利用・貢献してくれた人に無償で配りました。
その時のエアドロップの条件は以下の通りです。
エアドロップ量 | エアドロップ条件 |
---|---|
8697RADAR | 過去6か月以内に1つ以上のEthereum DAppを利用したDappRadar登録ユーザー |
5798RADAR | 過去6ヶ月間に1つ以上のEthereum DAppを利用し、ウォレットライフタイムで10個以上のEthereum DAppを利用したことのある一般ユーザー |
このエアドロップの条件を見てわかる通り、DappRadarを使っていただけの人々に配っているという事がわかると思います。
無料で$RADARを貰った人々の中で一定数は、通貨の価格が落ちてしまうことを恐れてすぐに売却します。
特に時価総額が低い通貨は無価値になることも多々あるため、価格が上がれば上がるほど早めに安定性の高い資産に交換します。
つまり、通貨に対しての売り圧力がエアドロップによって生まれてしまうのです。
それでも、一般的な通貨はエアドロップの他にIEOやIDO(ここでは簡単に、株で言うIPOの暗号資産Verという理解で結構です。)といったイベントと組み合わせることで価格を上昇させます。
そしてIEOやIDOの際に、企業側の利益として資金を確保しています。
しかし$RADARは、影響力や地位を見てもIEOを行って大金を確保することができるにもかかわらず、エアドロップのみを行い、ShushiswapというDEXに事前告知も無くひっそりと上場しました。
その数日後すぐに大手であるHuobiに上場したことからも、本来はIEOができたという証拠でもあります。
トークンの詳細については③の記事で触れますが、トークンの全体数は徐々に放出されるため市場全体に占めるエアドロップの割合が高く、売り圧力の大きさも膨大なものとなっていました。
Discordにおいて運営側もエアドロップによって価格が下がることは予測していたとの発言があります。
エアドロップは3月中旬に終了します。それはあまり問題ではありません。人々は請求し、50%は売るだろう。トークン・プロジェクトが始まって1ヶ月が経ちますが、3ヶ月のエアドロップに惑わされるのはやめましょう。(中略)市場全体の25%以上は売ってくるだろう。
DappRadar Discordより
ではなぜこのような発行方法をとったかというと、DappRadarがミームコインのような実体の伴わないものではなく、長い年月をかけることでDAOを成り立たせられるようにトークンの分散化を図ったからです。
このトークン発行の仕方から読み取れることとして、DappRadarコミュニティ全体で分散化へと本気で挑戦していて、詐欺やプロジェクトの中断可能性が限りなく低いことが読み取れます。
DappRadarは中間搾取が行われないweb3という分散型の未来を創るためにも、掲載手数料が0円(記事④にて後述)であり、今後DAO化していくことからも、企業としてのExitはこの通貨の売却となっています。
加えて、ミームプロジェクトのように資金を先に確保していれば、トークン価格が低迷したところで企業にとって価格の重要性が乏しく影響を受けませんが、DappRadarの場合はわざわざVCから資金調達をしてまで発行したExitのための通貨と言えるのです。(記事⑤後述)
そして上の表にあるように、2025年までチームとステークホルダー分のトークンが自由にならないことからも完全にExitできる位置が2025年以降としていることが窺えます。
つまり少なくとも2026年初までは、DappRadarというミームで資金を集めれる企業が、わざわざリスク負って、このトークンを成功させなければ収益が得られない投資者と同じ状況にあるということです。
つまり$RADARは、本質的なトークン価格の上昇を求めている点で投資家との利害が一致していることから、疑いようのないものであり信頼度が高いと言えます。
また先程discordでの内容を掲載しましたが、濃密な投資家とのやり取りといったDiscordでの対応もDAO化のための本気度の現れだと感じます。
もちろん質問したらすぐに丁寧な返信を頂けます。
また後述しますが、DappRadar proになると、NFTやDappsの最新情報アラートだけでなく、pro向けのチャットや緊急連絡ができるようになります。
執筆者自身も既に運営と何度もコンタクトを取っております。
詳しく知りたい方はDiscordに入って、調査・質問をしてみてください。
総括
ここまでの地位や信頼性について述べてきましたが、1番重要で念頭に置いてほしいのは時価総額が3000位台の草コインだということです。
CMCのデータより3000位台と言いましたが、CMCの2000位以降は実質時価が把握されてない通貨という話もありますので、上記取引所の例で載せた際のコインゲッコーにおける1200位の方が正しいかもしれません。
ただし、どのみち相当な草コインには変わりありませんし、そもそも暗号資産界隈では300位以降あたりから信頼度の見極めが難しい通貨ばかりになるような状況です。
そのような通貨と比較すると地位・信頼性がとてつもなく高く、適正な評価をされた場合に値上がりする可能性が大きいことを理解していただければと思います。
ここまでDappRadarの地位と信頼度について説明してきました。
プラットフォームとしての信頼度が高く、将来性を感じていただけたかと思います。
次は本題となるこのDappRadarの発行している通貨$RADARの発行目的について述べていきます。
続きは以下から
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