6.懸念点・想定リスク
本記事は七部構成のうちの第六回です。
まだお読みでない方は下記リンクから第一回へ
ここまでDappRadarの将来性について述べてきましたが、懸念点や想定されるリスクは何があるのでしょうか。
リスクを理解して初めて投資が可能となります。
ここまでの記事の間で言及している点も多いですが、本ページで整理していきます。
DAO化は本当に可能か
DAO化が本当に可能であるかの懸念点は残されています。
ブロックチェーンデータを集めている業務は難解であるが故に運営側に依拠しており、投票が行われる議題内容も運営側が決定していることから完全な分散化というものには障壁が多く存在します。
しかし、そもそもweb2対WEB3の対抗であるとは考えておらず、単純にDappsが普及した際にブロックチェーンに関するデータやランキングの需要を獲得できていれば、ユーティリティの価値向上は目指すことができます。
また、第二、三回記事でも述べたようにDappRadarは、議論を交わすフォーラムやDiscordでの対応は親身であり、ガバナンス機能の維持・獲得つまりコミュニティ全体がDAOとして機能できるよう努力しています。
ただし、DAO化によりHowey基準によってガバナンストークンが有価証券に該当するのかはまだ明確化されておりません。
しかし、有価証券に該当するかどうかの懸念リスクはETHをはじめとしたPOSというコンセンサスアルゴリズムを選択している通貨全てに当てはまることであるため、現状過度な不安視は必要ないと考えられます。
ブロックチェーンゲームの障壁
第一回でも述べたように、現在のブロックチェーンゲームは異常な収益性があるが故に投機的なコンテンツと化しています。
そして、遅れて参入したことにより損をした人々は先行者の利益確定の波に飲まれ、ポンジスキームのごとく瓦解していきます。
また、ゲームのクオリティも通常のゲームよりも低く、お金が儲かるからゲームをするというゲームの楽しさと矛盾した状態となっています。
これからブロックチェーンゲームを浸透させるために、多くのプロジェクトが工夫を凝らしていますが、考えられる可能性の一つにエグリプトのようなゲーム構造が考えられます。
エグリプトとは、キャラでパーティを決めてミッションに挑んでいき、ガチャや戦利品からキャラを獲得できるゲームです。
そして、そのキャラクターが一定の確率でNFTとして獲得ができるという構造になっています。
このタイプはトークン経済が無いため、参入障壁が低く、ブロックチェーンゲームとしてのデメリットが何一つないため流行しやすいと言えるでしょう。
しかし、トランザクション数がゲームの活発化の割に減少してしまいます。
そのため、個人個人がDappRadarサイトからデータを正しく読み取る力というものが求められます。
競合・現在の多角化経営
第四回でも述べたように、競合は比較的に負けづらい分野ではあります。
しかし似たような新興は数多く出てきているのも事実であり、DappRadarはより一層の努力が求められますが、ここ最近のDappRadarにおける開発は多角化ばかりで、差別化された勝負のための開発はあまり更新されてきませんでした。
しかし、忘れてはいけないのはトークン発行の意味とDAOとしての変化性です。
そもそも尖るための資金調達であり、今後はContribute to earnで開発貢献されていく可能性が高いです。
DAOであるが故に、ほんとに良い方向性があるならその方向に向かっていくでしょう。
むしろ今までの機能はDapps Storeとしての最低限の機能として拡充されてきたのではないでしょうか。
例えば、メタマスクもポートフォリオ機能作っていますが、メタマスクがIP取得される事例のように、規制に弱い大手とまだ手の届かない小規模新興等のウォレットも使用され多様化していきます。
そんな様々なウォレットに対応できる点は優れており、差別化できているのかもしれません。
また中古車とかでも査定屋は、いっぱいいて完全に差別化された1人になる必要はありません。
これはDappradarも言及しており、ランキングサイトも1つではなく、共存していけるように成長していきたいとしていました。
発行枚数の過多とユーティリティ
発行枚数が百億枚であり、供給過多なのではないかという指摘もよく見られます。
しかしこれも、前の記事で触れたように、DappRadarは全てのチェーンに繋げようとしているため、一つのチェーン辺りは大した枚数ではないと考えています。
またユーティリティが良いものになれば200万人分しかないことになります。
5000 RADAR×200万人=100億 RADAR
この人たちが一人当たりいくらか払う価値のあるユーティリティが作れれば、その÷5000が=1 RADARの金額となることができるというわけです。
現在も有料のブログの購読や、売れば金返ってくる会員制と考えたら価値が割高とは思いません.
加えて2000万人が欲しくなれば価値はシンプルに10倍となるとも言い換えれます。
ゲーム人口等を考えたら今の時点での購入は割安とも言えてしまうのかもしれません。
また、投票権が10万 RADARからでそれぐらい大量に欲しい人はもちろんいます。
特にバブルを嗅ぎつける初期の参加者など、執筆者自身も数十万RADARを保有しています。
⚠つまり問題点の解決には、ここから生み出せるユーティリティのが最重要です。
しかし、これもDAOの中で戦略をともに考え、スナップショットで提案し改善のために投資者自身で投票が行えます。
もし仮に本当に百億枚の$RADARが多すぎて価値がなくなってしまう意味のないものだと誰もが納得できる根拠や事実を提示できるのであれば、投票が行われburn(トークンを焼却すること)されることだってあり得ます。
つまりそのための$RADARでありDappRadarの思い描く分散型の未来に共感するのであれば、そのプロジェクトの一員として投資家である我々自身が成長に貢献していけるのです。
参考までに、豊富なエアドロップの権利や関係性を生かして、IDOのようにして$RADARを割り当てに必要な通貨にすれば良いのではないかという案も出ていました。
特に新興Dapps等で知名度にブーストを掛けたいプロジェクトのβ版キーなど景品にもできるため、上記のようなプラットフォームへと変化することも可能かもしれません。
繰り返しになりますが上記のように様々な可能性があるため、課題解決のために投資家たちが共に考え、改善することが可能という事です。
ここまでDappRadarの懸念点にも触れながら考察してきました。
次が本レポート最後の総括となります。
まとめとして将来性をどう捉えていくべきかについて説明します。
また購入するとした場合、タイミングはいつが良いのでしょうか。
続きは下記からどうぞ
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